晴  読  雨  読  2008
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2008.07.31-040 最前線(今野敏、ハルキ文庫)
東京湾臨海署安積班が活躍する短編が6編。いずれもさわやかな小品。

2008.07.27-039 残照(今野敏、ハルキ文庫)

内省的で思慮深い安積警部補が活躍するシリーズは、読後感がいつもさわやか。交通機動隊の速水警部補が運転するパトカーと容疑者のカーチェイスも迫力がある。

2008.07.24-038 触発(今野敏、中公文庫)

地下鉄駅構内で爆弾テロが発生。果たして日本の警察は爆弾テロに立ち向かえるのだろうか。何が人を爆弾テロに向かわせるのか。

2008.07.21-037 蓬莱(今野敏、講談社文庫)

コンピュータのゲームソフト開発に暴力団がからみ、その背景には政治家が存在する。「日本論」「日本人論」などの展開もあり、刺激的で中身の濃いものとなっている。

2008.07.20-036 果断 隠蔽捜査2(今野敏、新潮社)

「隠蔽捜査」の第二弾。前作で息子の不祥事により大森署長に異動した主人公が、冷静に予断を持たないで事件を解決していく。家族の問題がサブ・ストーリーとして展開し興味深い。

2008.07.18-035 老兵は死なず(野中広務、文藝春秋)

本の帯に、「本能による鋭い洞察」とある。政治家を志した動機が明確で、政治家の責任を強く意識しての行動。いまの政界には見かけない、愚直で骨太の政治家であることは確か。

2008.07.13-034 逆風の街(今野敏、徳間文庫)

親をヤクザに殺された刑事が体当たりで暴力団に立ち向かっていく。

2008.07.12-033 潜入捜査(今野敏、ジョイノベルス)

暴力団を憎む武術家・刑事が、ヤクザに対し情け容赦ない暴力をふるう。その活躍ぶりが暑気払いにふさわしい。

2008.07.11-032 殺人ライセンス(今野敏、ジョイノベルス)

ネット犯罪の解決もおもしろいが、親子関係や友人関係が興味深い。学園小説の雰囲気も。

2008.07.11-031 夜にその名を呼べば(佐々木譲、ハヤカワ文庫)

企業の非情さ、組織の冷徹さに個人が立ち向かう。読んでいて涙が出そうになりました。

2008.07.09-030 牙のある時間(佐々木譲、ハルキ文庫)

佐々木譲がホラー小説を書くとは知らなかった。北海道を舞台にするのにふさわしい内容。ただ、ホラー小説は、あまり好きではないので。
2008.06.14-029 チーム・バチスタの栄光(下)(海堂尊、宝島社文庫)
厚生労働省の変人役人が、グチ外来講師を助手に連続術中死の原因究明に乗り出す。二人の活躍は、ボケとツッコミの漫才を見ているようだが、論理的で医療の内面まで踏み込んだミステリーとなっている。

2008.06.12-028 チーム・バチスタの栄光(上)(海堂尊、宝島社文庫)

「不定愁訴外来」、通称「グチ外来」の講師が、心臓移植の代替手術チームであるチーム・バスタの連続術中死の原因究明に挑む。ひょうひょうとしたグチ外来講師が魅力的。

2008.06.07-027 空疎な小皇帝(斎藤貴男、ちくま文庫)

人が強いものに惹かれるのは、自らの弱さからなのか。乱暴な発言が多い、東京都知事・石原慎太郎氏の実像に迫る。彼にとって、「力」は「美」であり、「力」こそがすべてなのだろうか。

2008.06.02-026 毎日新聞社会部(山本祐司、河出書房新社)

現場を大切にする報道姿勢を貫くことによって、組織が生き生きと機能していく。
2008.05.27-025 自治体の入札改革(武藤博己、イマジン出版)
政策入札についての解説が刺激的。

2008.05.19-024 TBS事件とジャーナリズム(黒田清、岩波ブックレット)

テレビというメディアの軽さと危険性。

2008.05.14-023 ビート(今野敏、新潮文庫)

警察官の長所と短所がよく見えてくる。警察官の資質に危うさと恐さを感じた。
2008.05.13-022 地方分権改革の道筋(西尾勝、公人の友社)
地方分権の道は、まだまだ遠くて長い。

2008.05.13-021 地域主権型道州制(江口克彦、PHP新書)

道州制とういう言葉が、中身の検討もなく語られています。まだまだ道州制についての議論は不十分ですが、この本で道州制の一部を知ることができる。

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2008.05.07-020 まずは社長がやめなさい(丹羽宇一郎・伊丹敬之、文春文庫)

「英知」を感じました。視野の広さと雑学がすごい。

2008.05.06-019 ブラック・ファックス(黒田清・黒田ジャーナル、集英社)

黒田清さんの懐の深さを実感します。いつから言論人がいなくなったのだろうか。日本の大きな問題です。黒田清と大谷昭宏の師弟コンビがうらやましい。
2008.04.09-018 新聞記者の現場(黒田清、講談社現代新書)
少し長いですが、本文の一部を紹介します。
「もちろん読者におもねるわけではなく、こちらでいろいろな人の話を聞いて書いていくのだが、それに対する読者の反応をそのまま記事に利用していくことで、読者の新聞への密着度は投稿などの比ではなくなる。極端に言えば、読者は新聞を作っているような気にもなる。
もちろん、読者にこのような気を起させるには、新聞記者の方も読者に近づかなくてはならない。新聞記者は芝居の黒子と一緒で顔をみせるものではないと言われてきたが、私はいつの場合でもそうでなければならないとは思っていない。新聞記者が顔を出すことによって、はじめて読者は信用もし、近づきもする。」
行政は黒子でなければならないと言われていますが、住民と行政が近づいていくためには、黒子であってはいけません。
2008.04.02-017 《改訂版》自治体破たん・「夕張ショック」の本質(橋本行史、公人の友社)
本質に迫りきれず、周辺をなぞっているという印象が残る。期待はずれでした。

2008.04.01-016 警察庁から来た男(佐々木譲、角川春樹事務所)

「うたう警官」に続く、道警シリーズの第2弾。警察の裏側を暴く傑作。警察小説は、やはり佐々木譲です。

2008.03.30-015 黒田清 記者魂は死なず(有須和也、河出書房新社)

大阪のジャーナリズム、文化が黒田清の死とともに消え去ったさみしさを感じた。大阪は復建するのだろうか。

2008.03.21-014 火の粉(雫井脩介、幻冬舎文庫)

まさしくスリルとサスペンスあふれる展開で、アメリカの映画を観ているよう。人間としてのケジメをつけたさわやかさが残る。

2008.03.18-013 虚貌(下)(雫井脩介、幻冬舎文庫)

人間の業を感じさせる。

2008.03.13-012 虚貌(上)(雫井脩介、幻冬舎文庫)

猟奇的な事件がスピーディーに展開されていく。

2008.03.08-011 朱夏(今野敏、新潮文庫)

病的な社会状況を背景にした犯罪が多発している。刑事の妻が誘拐されるという異常な犯罪と対照的な家庭の平安な描写が、興味深い。が、
2008.02.24-010 リオ(今野敏、新潮文庫)
異色の刑事がコンビを組み捜査を進めていくなかでの、二人の会話が刺激的で興味深い。警察小説としても秀逸。

2008.02.22-009 自治体民営化と公共サービスの質(尾林芳匡、自治体研究社)

財政的な面からの考察が欠けているので、少し一方的な考えとなっている。

2008.02.19-008 解雇通告(下)(ジョゼフ・フィンダー、新潮文庫)

企業や家族をテーマにしたサスペンスで読みごたえはあるが、少し軽いかな。

2008.02.11-007 解雇通告(上)(ジョゼフ・フィンダー、新潮文庫)

アメリカのテレビ映画を見ているような感じです。

2008.02.09-006 隠蔽捜査(今野敏、新潮文庫)

縦社会でピラミッド型の閉鎖的な警察組織には、隠蔽な体質があり、組織を守ることが最優先される。警察小説は面白い。
2008.01.31-005 犯人に告ぐ(下)(雫井脩介、双葉文庫)
「劇場型犯罪」に対して「劇場型捜査」で、犯人に立ち向かう捜査官。アイデアは秀逸だが、ワイドショー的な展開で、格調に欠く。

2008.01.28-004 犯人に告ぐ(上)(雫井脩介、双葉文庫)

大藪春彦賞の受賞作で、週刊文春「`04ミステリーベストテン」と週刊現代「`04最高に面白い本」の第1位で、ベストセラー作。

2008.01.24-003 我、拗ね者として生涯を閉ず(本田靖春、講談社)

両足を切断し、ほとんど目が見えないなかでの渾身の力作。そのような病状を感じさせないのが、本田靖春氏のすごさであり、生き方である。「私は肝ガンを抱えている。これは取材で何回も血を売りに行ったのが原因であろう」。新聞記者が本物であった時代の胡散臭さとエネルギーは、すでにない。

2008.01.07-002 自治体財政健全化法のしくみ(月刊「地方財務」編集局/編、ぎょうせい)

自治体財政健全化法を概要的に解説。

2008.01.01-001 報道されない重大事(斎藤貴男、ちくま文庫

体制や権力に対し批判的であるべきマスメディアが、本来の姿勢と精神を失いつつある。魚住昭との対談が刺激的。
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