晴  読  雨  読  2007
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2007.12.25-067 警官の血(下)(佐々木譲、新潮社)
今年最後の1冊にふさわしい力作です。読了後、満足感と脱力感におそわれました。

2007.12.24-066 警官の血(上)(佐々木譲、新潮社)

やはり佐々木譲は「警察小説」の第一人者です。親子三代にわたり警察官のくやしさやかなしさが受け継がれていく。

2007.12.17-065 新型交付税と財政健全化法を問う(平岡和久・森裕之、自治体研究社)

地方分権がますます遠ざかっていく気がします。

2007.12.14-064 メンタル・コーチング(織田淳太郎、光文社新書)

残念ながら期待はずれでした。

2007.12.10-063 偽装国家(勝谷誠彦、扶桑社新書)

歯に衣着せぬ勝谷節がうなっています。

2007.12.06-062 「談合の業務課」現場から見た官民癒着(鬼島紘一、光文社)

大林組で談合にかかわっていた作者が、どろどろした世界を赤裸々に告白。

2007.12.06-061 ゴルフの時間(城山三郎、ゴルフダイジェスト新書)

重度の不眠症を治すため医師に勧められたゴルフについて、文学者の視点から淡々と愛情を持って語っている。

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2007.12.03-060 自治体をどう変えるか(佐々木信夫、ちくま新書)

地方自治体が変わっていかなければならない道筋と責任・役割など。これからの自治体は政策官庁を目指さなければならない。
2007.11.21-059 闇将軍(松田賢弥、講談社)
野中広務と小沢一郎の確執が、彼らの発言をもとに赤裸々にドキュメントされている。

2007.11.13-058 「小泉規制改革」を利権にした男 宮内義彦(有森隆+グループK、講談社)

規制改革によって利を得たのは、業界の隙間をうまく見つけた者と虚業者たちで、額に汗して働く人たちは排除されていった。

2007.11.02-057 幕末・維新(井上勝生、岩波新書)

シリーズ日本現代史の第1巻。文明開化は日本人の精神世界に大きな影響を与えた。そして日本人の「律儀さ」や「勤勉さ」「気楽さ」などが失われはじめていく。
2007.10.31-056 自治体倒産時代(樺嶋秀吉、講談社+α新書)
夕張市の破綻は「対岸の火事」とは笑えない!と帯にあるが、夕張市のルポはあまりにも切なく哀しい。自治体にとって厳しい時代です。特に小さな自治体にとっては。

2007.10.28-055 戦後の巨星 二十四の物語(本田靖春、講談社)

本田靖春さんは、好きな作家の一人です。インタビューされる24人は、すべて魅力的な人ですが、インタビューする本田靖春さんにそれ以上の魅力を感じます。

2007.10.27-054 「平成の大合併」後の地域をどう立て直すか(保母武彦、岩波ブックレット)

平成の大合併は一体何だったのか、と考えさせられます。あまりにも成功例がなさすぎる。

2007.10.26-053 市民が政治を変える(富野暉一郎/恒松制冶・後藤仁/高野孟、ほんの木)

富野暉一郎さんの本が読みたくて、検索したらこの本に出会いました。講演をまとめたものなので、少し不満足。あらためて富野暉一郎さんの本を読むことにします。

2007.10.23-052 国家とメディア(魚住昭、ちくま文庫)

硬派のエッセイですが、雑誌に書かれた短文の時評集めたもので、読み足りなさ感が残る。

2007.10.23-051 「脱・談合知事」田中康夫(チーム日本特命取材班/監修・田中康夫、扶桑社新書)

田中康夫さんへの評価はさまざまで、あまり好きなタイプではありませんが、入札についての彼の功績は評価できます。

2007.10.17-050 いま、なぜ地方分権なのか(西尾勝・新藤宗幸、実務教育出版)

読みやすい構成になっています。多くのヒントが語られています。

2007.10.14-049 秘史「乗っ取り屋」(有森隆・グループK、だいわ文庫)

欲望のスパイラルという感じです。「類は友を呼ぶ」。

2007.10.11-048 裏ビジネス 闇の錬金術(鈴木晃、講談社+α文庫)

「悪い奴はよく眠る」という映画があったような気がしますが、悪い奴はとにかくしたたかで知恵がある。

2007.10.11-047 保育園民営化を考える(汐見稔幸・近藤幹生・普光院亜紀、岩波ブックレット)

比較的客観的な中身になっている。

2007.10.08-046 戦後六〇年史 九つの闇(有森隆・グループK、講談社+α文庫)

この手の本をかなり読みましたが、いい加減にしてくれ、という思いです。

2007.10.07-045 右翼の言い分(宮崎学、アスコム)

右翼15団体の幹部から生のインタビュー。宮崎学氏にしかできない仕事です。
あとがき「デオドラントな社会よりも「右翼もいる明るい社会」」で、著者は丸山眞男氏の「現代政治の思想と行動」のなかの右翼民俗派と呼ばれる人たちの精神構造の分析を紹介し、その反対の位置にいる「市民的人間類型」を喝破している。見事です。

2007.10.04-044 財政のしくみがわかる本(神野直彦、岩波ジュニア新書)

ジュニア新書ですが中身は本格的で、やはり財政はむつかしい。

2007.09.29-043 反省(鈴木宗男・佐藤優、アスコム)

国策捜査で逮捕された二人。鈴木宗男氏は437日の獄中生活を、佐藤優氏は513日を東京拘置所独房で過した。悪役顔の二人へのマスコミのバッシングはすさまじかったが、マスコミの報道だけでは分らない事実が多くある。外務官僚が実名で次々に登場し迫力がある。
2007.09.24-042 黒い経済人(有森隆・グループK、講談社+α文庫)
サブ・タイトルは、「政・官・財・暴」」のマネーゲーム。おなじみの面々が登場し、腐肉に群がるハゲタカのよう。

2007.09.17-041 企業舎弟 闇の抗争(有森隆・グループK、講談社+α文庫)

表社会と裏社会がお互いの利益のために、手を結び暗躍する。バブルの時代においても、その後のネットバブルの時代においても。

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2007.09.06-040 大阪に蠢く懲りない面々(一ノ宮美成/グループ・K21、講談社+α文庫)

同じメンバーが幾度となく登場するのですが、懲りない面々シリーズがくせになってしまいました。

2007.09.03-039 関西に蠢く懲りない面々(一ノ宮美成/グループ・K21、講談社+α文庫)

「ナニワの借金王」の末野謙一の金銭哲学は、「借りたら返すな」。大金が動く後ろには、必ず暴力装置が介在する。
2007.08.29-038 京都に蠢く懲りない面々(湯浅俊彦/一ノ宮美成/グループ・K21、講談社+α文庫)
バブル全盛時に、古都・京都に暗躍した裏社会の淫靡な実力者たちを追跡。さまざな事件の背後で暴利をむさぼる、許されざる人たち。

2007.08.19-037 闇の支配者 腐った権力者(共同通信社社会部、講談社+α文庫)

政界・財界・暴力団などの裏社会の人脈は、複雑に濃密に広がっている。マスコミが書かない、書けない部分を赤裸々に。
2007.08.15-036 渡邉恒雄 メディアと権力(魚住昭、講談社文庫)
「君主たる者は時には信義、慈悲心、人間性に背かなければならない」、とマキャべりは「君主論」で言う。渡邉恒雄はマキャベリズムを理解し実践することによって、マスコミ界のドンに登りつめた。ノンフィクション作家の佐野眞一氏は解説で、「これはすさまじいまでの恫喝と篭絡の履歴書である。」と言う。また、著者はあとがきで、「私は氏の取材を通じて戦後民主主義が崩壊してゆくさまを目の当たりにしたような気がする。」と言う。 
2007.08.11-035 野中広務 差別と権力(魚住昭、講談社文庫)
嫌われ役というイメージがある野中氏だが、いまの政治家にない強烈な存在感がある。出自による不当な差別との闘いのなかで、政治家のスタンスが確立されていく。

2007.08.03-034 官僚とメディア(魚住昭、角川oneテーマ21)

メディアを取り込もうとする官僚と官僚に近づこうとするメディア。「メディアはだれのものか」と著者は問う。

2007.08.01-033 特捜検察の闇(魚住昭、文春文庫)

プライドとメンツが捜査への強いモチベーションとなっている。国策が「正義」となった時の怖さを感じる。
2007.07.26-032 希望の構想(神野直彦・井出英策/編、岩波書店)

神野直彦氏が序章で次のように言う。「財政危機の背後には、必ず経済危機と社会的危機が存在する。そのため財政危機の解消とは、単に財政収支の赤字を解消することを意味しない。財政収支の赤字を解消しても、経済システムや社会システムの危機が深刻化してしまえば意味がないのである。」、「政府をメゾ・レベルで「三つの政府」体系に再編するとは、生活の「場」で自発的協力に基礎づけられた地方政府、生産の「場」で自発的協力に基礎づけられた社会保障基金政府、それにこの二つの政府に対してミニマムの保障を負う中央政府という「三つの政府」に、変革することを意味している。」
財政学の視点から書かれており、難解でなかなか理解できません。

2007.07.17-031 反転(田中森一、幻冬舎)

枚方市の談合事件では、検察の怖さを垣間見ました。辣腕特捜検事から弁護士に転身し、闇社会の守護神と呼ばれた著者が、さまざまな事件の裏と表の顔を教えてくれる。ハードな中身で、読むのに体力がいる。やはり、人間は孤独な生き物である。

2007.07.09-030 大正デモクラシー(成田龍一、岩波新書)

日本の近現代史を系統的に勉強したくて購入しました。岩波新書のシリーズ日本近現代史は全10巻で、1巻「幕末・維新」からはじまり10巻「日本の近現代史をどう見るか」で終ります。この4巻「大正デモクラシー」では、政治的なカオスを感じます。

2007.07.03-029 疾駆する夢(下)(佐々木譲、小学館文庫)

企業人・経済人の夢が凝縮されており、前向きにしてくれる本です。現場を大切にする意味を教えてくれます。

2007.06.16-028 疾駆する夢(上)(佐々木譲、小学館文庫)

戦後、バラック小屋の整備工場から自動車会社を興したサクセス・ストリ−。ジャパニーズ・ドリームの時代で、夢と希望と元気がある。

2007.06.09-027 空白の研究(逢坂剛、集英社文庫)

情状鑑定人・祝田卓シリーズの短編が5編。心理的なサスペンスで、奇妙な雰囲気を醸し出しています。

2007.06.04-026 恩はあだで返せ(逢坂剛、集英社)

幼なじみの二人の刑事・斉木斉と梢田威に美人刑事・五本松小百合が活躍する、中編が5編。お笑いの要素が多く、暑い時期に読むのに、いい。

2007.05.24-025 行政経営改革入門(北川正恭・岡本正耿/編著、生産性出版)

なによりも意識変革が求められる。

2007.05.17-024 嫁盗み 重蔵始末(四)(逢坂剛、講談社)

舞台は長崎へ移動。近藤重蔵は江戸で活躍するほうが似合う。

2007.05.13-023 曳遁兵衛 重蔵始末(三)(逢坂剛、講談社)

シリーズならではの伏線の張りかたが楽しい。

2007.05.12-022 じぶくり伝兵衛 重蔵始末(二)(逢坂剛、講談社文庫)

硬派と軟派、非情と温情など、近藤重蔵の二面性に魅力を感じる。

2007.05.05-021 重蔵始末(逢坂剛、講談社文庫)

主人公の近藤重蔵は、池波正太郎の「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵と同時期に火盗改の本役をつとめた松平左金吾の与力。こちらも魅力的な人物で次作が楽しみ。逢坂剛の時代小説を読むのははじめてだが、さすがにさすがです。

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2007.05.04-020 あでやかな落日(逢坂剛、講談社文庫)

岡坂神策シリーズの記念すべき第1作。広告業界の裏側で、魅力的で個性的な人物がうごめく。さすがの力作です。

2007.04.30-019 カディスの赤い星(下)(逢坂剛、講談社文庫)

舞台は日本からスペインへ、そして再び日本へ。ハラハラどきどきの大冒険小説。すべての謎は解明するが、あまりにも哀しい終末が。きわめて秀逸。

2007.04.27-018 一番やさしい自治体財政の本(小坂紀一郎、学陽書房)

自治体財政の入門書です。

2007.04.22-017 カディスの赤い星(上)(逢坂剛、講談社文庫)

スペイン・フラメンコギター・ PRマンと著者の得意な分野をテーマにした、ワクワクどきどきの1册です。いつも魅力的な女性が登場し、物語りを引っぱっていく。

2007.04.17-016 団塊世代「次」の仕事(堺屋太一、講談社)

定年後どのような生活を送るかは、たいへん重要なテーマです。彼らの生活ぶりを丁寧にに追跡。「高齢期に仕事をするのには、三つの目標があります。第一は「収入」です。第二は「好み」、すなわち自分の「好き」なことをやる。そして第三は、世間への「見栄」です。この三つは三角形を成していて、全部が成立することはなかなか難しい。」

2007.04.12-015 発火点(真保裕一、講談社文庫)

純文学のようなきわめて心情的な小説です。

2007.04.09-014 ゼロから始めた甲子園(小橋洋、新風舎)

青少年補導協助員として活躍されている著者から、この本をいただきました。高校生と近いところで指導しよう、という姿勢に学ぶべき点がある。

2007.04.06-014 「協働」の思想と体制(森啓、公人の友社)

住民と行政の「協働」は、口で言うのは簡単ですが、実際に行うためには行動力と精神的なタフさが必要です。なによりも、高い志と勇気が必要です。

2007.04.05-013 自治体連続破綻の時代(松本武洋、洋泉社)

自治体を取りまく状況や直面する課題を詳しくリポート。自治体危機を読み解くチェック項目も。

2007.04.03-012 元気な子どもの声が聞こえる町をつくる(保母武彦・根本良一、自治体研究社)

「市町村合併をしない宣言」をした福島県矢祭町は、「元気な子どもの声が聞こえる町」をテーマにした総合計画をまとめた。町長の根本良一さんは、信念の人であるとともにアイデアマンです。

2007.03.26-011 栗山町発・議会基本条例(橋場利勝・神原勝、公人の友社)

栗山町議会基本条例は、議会を「討論の広場」とすることを「議会の第一の使命」としています。議会と町民、議会と行政、議員間の「関係」を重視して討議の活性化のための種々の具体策を講じています。議会基本条例と自治基本条例は、自治体の車の両輪をなすものです。

2007.03.10-010 定年後(加藤仁、岩波新書)

いままでの価値観の束縛から解放されると、さまざまな生き方の発見がある。定年後の生き方の失敗例と成功例が、詳しく追跡されている。

2007.02.24-009 情状鑑定人(逢坂剛、文春文庫)

短編が7編。いずれもヒネリのきいたオシャレな作品。

2007.02.18-008 暗い国境線(逢坂剛、講談社)

イベリア・シリーズの第4弾。本の帯にあるように「愛と諜報の壮大なドラマ!」。続編が楽しみです。

2007.02.10-007 遠ざかる祖国(下)(逢坂剛、講談社文庫)

さまざまな国の人たちの願いもむなしく、第二次世界大戦が勃発。敵対する国のために働く男女のスパイの愛は、より激しくなる。スパイ小説というよりも恋愛小説という様相に。

2007.02.03-006 遠ざかる祖国(上)(逢坂剛、講談社文庫)

スパイが活躍する小説には、魅力的な女性のスパイが欠かせません。スパイ同士の会話は、腹のさぐり合いで興味深い。それも男女の会話は特に。

2007.01.30-005 三位一体改革と自治体財政(岡本全勝・山本邦彦・北良治・逢坂誠二・川村喜芳、公人の友社)

新年度の予算査定が終りましたが、多くの自治体が財源不足となっている。自治体財政の厳しさが現場から聞こえてくる。

2007.01.28-004 イベリアの雷鳴(逢坂剛、講談社文庫)

四部作の1作目を3作目の次に読了。ジグソーパズルをするような楽しみがあります。

2007.01.08-003 ゴルフの神髄(ボビー・ジョ−ンズ/著・シドニー・マシュ−/編、TBSブリタニカ)

たまにはこんな本を読むのもいいものです。ゴルフというスポーツは、メンタルなものです。「カレイジャス・ティミディティ(Courageous Timidity)」、つまり「慎重でありながらも果敢であれ」、という言葉は重い。

2007.01.05-002 燃える蜃気楼(下)(逢坂剛、講談社文庫)

「イベリアの雷鳴」「遠ざかる祖国」からのシリーズで、第4作の「暗い国境線」に続く。情報戦に加え、敵味方に分かれた男女の愛憎が複雑に絡まる、大人の小説です。

2007.01.02-001 燃える蜃気楼(上)(逢坂剛、講談社文庫)

第二次世界大戦開戦前後の中立国・スペインで、イギリス・アメリカ・ドイツ・日本のスパイたちが情報戦を展開する。冒頭のフランコ総統暗殺事件は、映画の1シーンを観るよう。

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